円空は、寛永9年(1632年)美濃の国に生まれ、元禄8年(1695年)関市の長良川河畔で入定した。その簡、伊吹山、富士山、白山等で厳しい修行をしたり、諸国を布教しながら多くの仏像を彫り続けた。いつ、どのようにして本尊としてまつられたのか不明である。しかし、最近まで秘仏として開帳がなされなかったことをみると、複雑な事情があったものと思われる。尚、木造部分の他の光背や蓮台は後に組み合わされたものである。本町唯一の円空作の薬師如来像である。